2013年12月 福山大学公開実験

2013.12.04公開実験

 福山大学 構造・材料開発研究センター(30号館)大型構造物実験室にて、去る2013年12月4日、福山市研究開発事業補助対象 
「高強度鉄筋(SD490)を壁際配置した既設RC道路橋橋脚の耐震補強方法の開発」 
に関する公開実験を行いました。

 

 

 

既設道路橋橋脚の耐震補強が喫緊の課題となっている中、中小河川における道路橋橋脚の場合、新設時で既に河積阻害率の上限いっぱいで建設されているものも少なくない。
このようなケースでは、少しでも河積阻害率を低減できる補強方法の採用が望まれる。
補強用軸方向鉄筋に高強度鉄筋を使用すると、補強による断面増を一般的なRC巻き立て工法よりも大幅に減少させることが可能となる。
また、高強度鉄筋を用いると、使用鋼材の減少および断面増の減少によるコンクリート系材料の低減により、温室効果ガス(特に二酸化炭素)の排出量の低減も期待される。
 今般、開発工法の耐震補強方法としての有効性を確認するために、断面寸法400 mm×800 mmの大型試験体による検証実験を行いました。 
行政、設計コンサルタントならびに既存RC構造物の耐震補強にご関心を持っておられる皆さまに、実験を見学していただきました。 
暮のお忙しいなかご来場いただきまして、誠にありがとうございました。